基礎知識

独身・親元住まい。保険は必要ですか?

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dokushin

はじめに

保険とはもしもの時の「準備」です。その意味では、独身で親元住まいのあなたに万一のことがあったとき、実際にはどんな問題が生じ、どんな解決策があるのかを考えることで答えは自ずと導かれるはずです。それらを考えた後に保険が必要かどうかを判断します。

出会い頭で保険に入るのは良くない

日常生活の中で、自ら万一のシーンを想像するのは決して愉快なことではありません。だからといって、漠然とした不安から保険に“出会い頭的”に加入してしまうのは決して賢明とはいえません。
ではこの機会に、「不安の正体」を明らかにしていくことから始めてみましょう。

若くて独身の身でも不安に感じることの筆頭は、病気やケガによる入院でしょう。成人病のリスクはまだ低いものの、仕事やプライベートに何かと無理がきいてしまう年代ゆえに、ストレス性の病気やスポーツ中のケガはいつ降りかかっても不思議はありません。そして、入院時の経済的リスクはサラリーマンとフリーランスや自営などではかなり異なってくるので注意が必要です。

まずサラリーマンの方であれば、実は経済的リスクはさほど大きくありません。少しくらいの入院でしたら給与がストップしてしまうこともないでしょうし、入院が長引いて減給となっても健康保険から「傷病手当金」が受け取れるからです。

傷病手当は、業務上でない病気やケガで仕事ができなくなった場合、1日につき標準報酬日額の3分の2に相当する額が連続3日休んだ後、4日目から支給されるというもの。その間の給与が標準報酬日額の3分の2以上なら支給はありませんが、3分の2未満ならその差額が支給されます。

健康保険に1年以上加入していれば、最大1年半(退職後も含む)支給が受けられるのですから、サラリーマンの方は健康保険によって手厚く守られているといえます。

独身・親元ならば、いわゆる生命保険は必要ない

一方、フリーランスや自営の方が加入する「国民健康保険」には、健康保険のような「傷病手当金」の制度がないうえに、会社からの見舞金や手当も期待できないので、サラリーマンの方以上に自助努力による準備が必要です。

いずれにせよ、病気やケガによる入院の経済的リスクに備えるには、民間の医療保険を検討することになります。検討のポイントは入院給付金日額(入院したら1日あたりいくらもらえるか)と保険期間。

入院給付金日額は、先程の理由からサラリーマンの方なら1日5000円程度、フリーランスの方なら1日1万円程度を目安にします。1日1万円ということは、1カ月の入院で30万円ですから、収入の補てんにも役立つはずです。

保険期間は10年ごとに保険料が上がる「定期タイプ」と、一生涯保険料が変わらない「終身タイプ」に大別されますが、月々の保険料は「定期<終身」となります。但し、最近は保険料が抑えられた終身タイプも増えてきたので、定期タイプの保険料と比較のうえ、予算がゆるせば終身タイプを選べばよいと思います。

なお、「入院時も仕事の連絡をとりたい」「女性なのでプライバシーを重視したい」といった理由から、入院の際に個室を希望される方は、差額ベッド代が1日1万円以上かかることを前提に、その分入院給付金日額を多めに設定します。

さて、一般的に「生命保険」といえば万一の死亡に備えるものですが、独身・親元住まいということであれば、万一の経済的リスクはほとんど無いはずなので、死亡保障をメインにした生命保険は当面必要ないと考えてよいと思います。

ただし、例外として、独身・親元住まいでもご両親を自らの収入で扶養している場合は、あなたに万一のことがあったら、ご両親の生活の糧が断たれる恐れがあるわけですから、当然その経済的リスクに見合った生命保険は必要になってきます。

独身・リストラ・親の介護、不安材料は尽きない

さぁ、「入院」「死」と保険を検討するうえで前提となる不安要素を挙げてみましたが、そろそろ本当の「不安の正体」を暴いてみましょう。

それはズバリ、“現在の健やかな暮らしが阻害されること”…だと思います。

「このままずっと独身なのかしら?」「今、親にもしものことがあったらどうしよう?」「いずれは親の介護が必要になるのでは?」「今の職場で急にリストラされたら…?」

いかがですか?実際のところ、自らの入院や死に対する不安よりよほどリアルで、得体の知れない不安感に包まれたりしませんか?

この不安はいくら多額の保険に入ったからといって解消するものではありません。ところが、得体の知れない不安感から、あれこれとたくさんの保険に入ってしまい、日々の生活に困窮するような本末転倒の事例が多いのも事実です。

おわりに

上述のように、独身・親元住まいにいわゆる生命保険は不要です。必要最低限の医療保険で入院による経済的リスクをカバーしつつ、あとは少しでも将来のための貯蓄を実直に続けていくことではないでしょうか。

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最新保険ランキング編集部

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