基礎知識

保険イエローカード

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保険はいざというときに頼りになるものだが、安易な考え方で加入する保険を選んでしまったり、加入して以降何も気にかけずにいたりすると、そのいざというときに問題が出てきかねない。そんな保険に対する危険な考え方に警告する。

1. 保険に入っているから何も問題ない

一度保険に入ってしまえばそれで何もかもが安心というわけではない。必要な保障は、家族構成やライフイベントによっても変わるものだ。
例えば、先々のライフプランまでを専門家に検証してもらい選んだ保険でも、その保障は、収入の上昇率や公的保障内容などが予定通りに続いた場合に必要な保障であり、子どもが想定よりも増えたり、収入が減ったり、公的保障の法改正があった場合などは、その変化に応じて必要な保障内容も変わってくる。
だから、保険は定期的に内容を確認して、そのときどきのライフプランに合っているか見直すようにしよう。

2. 保険料は安いに越したことはない

保険はいざという時の保障のために入るもの。安さを追い求め必要以上に保障内容を削ってしまって、もしもの時に役に立たないのではなんの意味もない。
それこそ無駄なお金を使うことになるので注意しよう。
国の公的医療制度は個人負担がますます増える傾向にあるので、万が一入院しなければならない時のことなどをしっかりと想定して、自分や家族に不足するであろうお金の保障をしっかりと確保したい。

3. 公的保障? 何それ?

人は誰しも資産・収入には限りがあるので、必要な保障を確保するとしても、保険料は必要最小限にとどめたいもの。そのためにはまず、年金や健康保険など公的社会保障制度からどの程度の保障があるのかを確認し、それでも足りないぶんを私的保障として、民間の生命保険への加入で補うのが基本。
日本の社会保障制度は意外と保障が手厚いので、すでに準備されている保障内容を知らずに、別途高額な保障を付けて無駄な保険料を払うことのないように、専門家にアドバイスを求めながら自分に合った保障を用意しよう。

4. 自分の入っている保険のことをよく知らない

勧められるままに保険に入った、あるいは周りが入っているから自分も何となく保険に入った……。こんな人は、自分の保険内容を理解していないケースが多い。
例えば、定期保険と終身保険など、保障が続く期間の違い。あるいは保険料を一生涯払い込むのか、ある年齢までで払込みを終えるのか。医療保険なら1 回の入院で給付金は何日もらえるのかなど、保険に入る時にはしっかりと確認しておきたい。
保険の内容はすべて保険証券と約款に記載してあるので一度、手元の保険証券と約款で確認してみよう。

5. やっぱり掛け捨てより貯蓄タイプ

掛け捨てタイプの保険は保険料が無駄になると思い貯蓄型の保険に加入したとしても、必要な保障を確保しきれず、もしもの時に役に立たなければ本末転倒と言わざるをえない。
必要保障を確保しないまま家計の大黒柱に万が一のことがあったら、残された家族の将来はどうなってしまうのか。
必要保障額を正しく算出し、収入と保険料のバランスを見ながら、貯蓄型で必要保障を確保できれば問題ないが、場合によっては保険料の安い掛け捨て保険も有効な手段となりうる。

6. がん保険に入ってるからがんになっても心配ない

がんと診断されたときにかかる出費は、選んだ病院や治療法、地域によって大きく異なる。また、近年のがん治療は、早期退院を促し通院治療を続けるのが主流。
先進医療など全額自己負担となる治療法や、専門の病院までの交通費や宿泊費など、大きなお金がかかる可能性もある。
しかし古いタイプのがん保険では、まとまったお金の給付や通院治療の保障が不足していることがある。
まとまったお金(診断一時金)の給付が充実し、通院・先進医療治療の保障が充実している最近主流のがん保険への見直しも検討したい。

7. 外資系は信用できない

過去の不払い問題や世界的金融危機などの件で、外資系保険会社に不安を感じるという声も聞かれるが、あくまで個人の主観にすぎない。
逆に、国内生保を保険料が高いなどという理由だけで批判するのもナンセンスだ。外資系には保険の種類が多く、保険金の支払いがスムーズな会社が比較的多いという特徴が、国内生保には長年の営業実績による信頼や手厚い営業体制といった特徴があるので、格付け情報やソルベンシーマージンなどの客観的なデータを参考にして、自分自身が信頼できる会社の保険に加入したい。

 

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著者 / Author

八木橋 やぎはし  泰仁 やすひと   税理士・日本FP協会CFP ® 認定者

税理士法人ファシオ・コンサルティング代表。
上場企業から個人事業主まで約140件の顧問先を持つ傍ら、保険税務の専門家としても活躍、保険クリニック小田原店・平塚店も運営。
相続相談年間100件以上、セミナー受講者年間数千人の実績・実力に裏打ちされたアドバイスに定評。

 

株式会社ファシオ・コンサルティング
保険クリニック小田原店・平塚店運営
[東京本社] 〒102-0072 東京都千代田区飯田橋3-9-7 飯田橋丸ビル3階

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