公的保障

老齢年金、私はいつから?いくらもらえるの?

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ねんきん定期便を見よう

老後に不安を抱える人は、とても多いと言います。

年金はあてにできるのか?

そもそも公的年金はもらえるのか?

老後の暮らしのためにいくら貯金をしたらいいのか?

もしかしたらあなたも、将来に不安を抱える一人ではありませんか?

日本に住む20歳から60歳までの全ての人は、国民年金に加入する義務を負います。国民年金の保険料は平成26年度現在、月15,250円です。この保険料を20歳から60歳までの40年間支払うとすると、支払い総額は7,320,000円となります(保険料の上昇はないものとして計算しています)。

一方で、40年間保険料を支払った方が受け取れる老齢年金満額は、772,800円(平成26年度)です。保険料支払い総額を年金受取額で割ると9年で元がとれる計算になります。つまり65歳から老齢年金を受け取ると74歳で支払った保険料分は回収し、その後の年金は利息分ということになります。

実際には税金や企業も保険料を負担しているので、上記のような単純な話にはなりませんが、日本の年金制度は、少なくとも私たちが個人的に負担した保険料分は長生きすることにより十分元がとれる「安心の制度」といえるのです。

とはいえ、実際にいくら年金がもらえるのか、知りたいですよね。もっともこの額が分からないことには、老後にいくら備えたらよいのか計画を立てることもできません。

自分自身の年金額を調べるには「ねんきん定期便」が有効です。毎年の誕生月に送付されるハガキタイプのお知らせですが、その重要性を知らずによく見もせずに捨てている方もいるのではないでしょうか?ここには、あなたの大切な未来の収入情報が盛り込まれていますから、しっかり内容を把握する必要があります。

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ずばり、赤い枠で囲まれたところに記載されている額が、あなたが65歳以降受け取る年金額です。

これからの働き方で増やせる年金額

この年金額を見るとほとんどの方が、がっかりするでしょう。それもそのはず、ここに書かれている年金額は「これまでの加入実績に応じた老齢年金額」、つまり、30歳の方であれば、20歳からの10年間の年金記録に基づいた年金額でしかないのです。

老齢年金は、年金制度への加入期間および負担した保険料額に応じて変動します。加入期間は長ければ長いほど、負担保険料は多ければ多いほど年金額は多くなります。従って若い方であれば、年金加入期間も短いですし、保険料も少ないでしょうから、ねんきん定期便に記載される年金額が少なくて当然なのです。

もちろん、この額が実際に65歳以降もらえる年金額ではありません。今後60歳までの年金加入状況によって、老齢年金は加算されていきます。

例えば国民年金に加入している方は、今後1年加入するごとに将来もらえる老齢基礎年金が約2万円ずつ増えます。また厚生年金に加入している方は、老齢基礎年金のほか老齢厚生年金がもらえます。老齢厚生年金は勤続1年、給与10万円あたり約6,500円将来の年金額が増えます。

例)会社員Aさん(30歳、給与40万円)が今後の働き方で増やせる年金見込額

老齢基礎年金 → 2万円 x 30年 = 60万円

老齢厚生年金 → 6,500円 x(40万円÷10万円)x(30年÷1年) =78万円

従って、ねんきん定期便赤い枠に書かれた金額に、138万円が加算できる見込となります。

将来もらえる年金額について、もっとしっかりシミュレーションをしたいかたは、日本年金機構のねんきんネットを活用しましょう。

http://www.nenkin.go.jp/n/www/n_net/

登録に少し手間がかかりますが、老後の暮らしに備えるために大切な情報を得ることができます。

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著者 / Author

山中 ヤマナカ  伸枝 ノブエ   心とお財布を幸せにする専門家

金融機関や企業からの講演依頼の他、マネーコラムの執筆や書籍の執筆も多数。 個人相談も多く手がけ、年金、ライフプラン、資産運用を特に強みとしており、具体的なソリューション提供をモットーとしている。株式会社アセット・アドバンテージ 代表取締役。

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