公的保障

パパの死亡時に国からもらえるお金

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子どもが高校を卒業するまでの保障

守るべき家族ができると、考えなければならないのが万が一の保障でしょう。パパの収入だけで家族を養っていれば、もしパパに何かあれば、とたんに家族の生活、家族の未来が狂ってしまいます。

ただ、家族の生活を支えるために高額な死亡保険に加入することを真っ先に考えるのは早計です。パパが国民年金加入者であれば遺族基礎年金がお子さんに対して支給されますし、パパが厚生年金加入者(会社員)であれば、遺族基礎年金に加えて遺族厚生年金を奥さんが受給できます。それでもなお不足する遺族の生活費を賄うために加入するが民間保険の死亡保険と考えるべきです。

例えば、現在30歳のパパが亡くなったとしたら、国からもらえる遺族年金がどのくらいあるのか考えてみましょう。奥さんは30歳、0歳の赤ちゃんがいる仮定です。

このパパのお仕事は自営業、国民年金加入者だとすると、小さな子どもを抱えるママは、遺族基礎年金として国から年間約100万円を受け取ります。この遺族基礎年金は子どもが高校を卒業する18歳の3月まで継続しますから、0歳の子どものケースであれば合計約1800万円が受給総額となります。

もしパパ名義で住宅ローンを借りているとすれば、通常団信という生命保険が住宅ローンの返済に充てられますので、ママはその後の住居費の心配をする必要がありません。また学資保険等でお子さんの教育資金も準備できていれば、お子さんが独立するまでの生活費として遺族基礎年金の100万円では足りない分を生命保険でカバーすれば良いと考えることができます。

遺族厚生年金の受給は一生涯

もしパパが会社員であれば、国からの保障はもっと手厚くなります。遺族基礎年金のほかに遺族厚生年金も支給されるからです。遺族厚生年金の額は毎年お誕生月に届く「ねんきん定期便」で確認することができます。

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ねんきん定期便のまずAの数字を確認します。ここには今までに厚生年金に何ヶ月加入してきたかが記されています。ここが300ヶ月以下であれば、B(これまでの加入実績に応じた老齢厚生年金額)をAで割り更に300を掛け、出た数字の75%が遺族厚生年金額となります。(B÷Ax300x75%=遺族厚生年金額)

もしAが300ヶ月以上であれば、単純にBの75%が、奥さんが一生涯受給する遺族厚生年金額の目安となります。

仮に30歳のパパの遺族厚生年金が年間40万円としましょう。子どもに対する遺族基礎年金が100万円、合計140万円が国からの遺族年金です。もし奥さんが子どもさんを抱えて生きていくのに不足する生活費が月10万円であれば、子どもさんが独立するまでの20年、あるいは20数年に対し、月々10万円の保障があれば大丈夫ということになります。

会社員のパパ死亡時には、遺族基礎年金の受給終了後、ママは中高齢寡婦加算という年金約60万円をママ自身が65歳になるまで受け取ることができます。遺族基礎年金より金額は少なくなりますが、それでも自営業のパパより会社員のパパの方が国の万が一の保障が手厚いことが分かります。

このように万が一のときに大いに頼りになる遺族年金ですが、過去年金保険料未納の時期が長く、最近会社員になったばかりなどという場合、遺族年金が受けられない場合もありますので、年金加入はやはり大事なのです。

●ねんきん定期便についての詳しい情報はこちら→http://www.nenkin.go.jp/n/www/service/detail.jsp?id=991

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著者 / Author

山中 ヤマナカ  伸枝 ノブエ   心とお財布を幸せにする専門家

金融機関や企業からの講演依頼の他、マネーコラムの執筆や書籍の執筆も多数。 個人相談も多く手がけ、年金、ライフプラン、資産運用を特に強みとしており、具体的なソリューション提供をモットーとしている。株式会社アセット・アドバンテージ 代表取締役。

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